上棟式で施主がやることは?当日の流れと準備をわかりやすく解説

この記事の要点(30秒でわかる)

  • 上棟式で施主がやることは、当日その場では「四方固めで一緒にお清め」「乾杯前の挨拶」「ご祝儀・手土産を配る」の3つが中心。
    式は棟梁が先導してくれるので、覚えることは多くありません。
  • 大変なのは当日より事前の準備
    とはいえ施主が用意するのは「ご祝儀」「直会(なおらい)用の食事・飲み物」「手土産」が基本で、御幣(ごへい)や棟札は施工会社が用意してくれることも多いです。
  • 神主を呼ばない略式(棟梁が取り仕切る形)が今は主流
    餅まきや酒席を省く簡易スタイルも増えていて、何をやるかは施主が決められます。
  • 上棟式そのものは30分〜1時間ほど
    出番は意外と少ないので、流れを一度つかんでおけば落ち着いて当日を迎えられます。

家の骨組みが一日で立ち上がる「棟上げ(むねあげ)」の日に行うのが上棟式です。

「施主は何をすればいいの?」「司会みたいなことをするの?」と身構えてしまいがちですが、実際の施主の出番は少なめ。式の進行は棟梁や現場監督がリードしてくれます。

この記事では、事前に準備すること当日に施主がやることを、時系列に沿って整理しました。
準備リストと当日の流れ表をそのまま使えるようにまとめてあるので、これを読めば段取りで迷いません。


目次

上棟式で施主がやることは、大きく分けて2つ

施主の役割は、ざっくり次の2段階に分かれます。

  1. 事前準備(数日〜前日まで)……ご祝儀・食事・手土産などの手配
  2. 当日の進行への参加……四方固め・挨拶・ご祝儀渡し

当日その場で施主が主導することはほとんどありません。

儀式の部分は棟梁などが先導してくれますし、進行も施工会社が組み立ててくれるのが一般的です。
「準備さえ整えておけば、当日は流れに乗るだけ」と考えておくと気が楽になります。

なお、上棟式は必ずやらなければいけないものではありません。
やる・やらないも、どこまで簡略化するかも施主が決められます。
「そもそもやるべき?」と迷っている方は、「上棟式はやらない人が増えている?」の記事もあわせてご覧ください。


【事前準備】上棟式までに施主が用意するもの

当日あわてないために、前もって準備しておきたいものを整理します。

ただし、どこまで施主が用意するかは施工会社によって大きく変わります
まずは担当者に「施主側で用意するものはありますか?」と一度確認するのが、いちばん確実で失敗しません。

施主が用意するものリスト

準備するもの内容・目安備考
ご祝儀棟梁1万〜1万5千円/職人3千〜5千円が目安新札・紅白蝶結びののし袋で。相場の詳細袋の書き方を参照
直会(なおらい)用の食事・飲み物仕出し弁当・お茶・お神酒など省略するケースも増加。弁当・差し入れを参照
手土産(引き出物)日持ちするお菓子・紅白餅・お赤飯など帰り際にご祝儀と一緒に渡すことが多い
お供え物お神酒・洗米・塩など四方固めで使う。施工会社が用意する場合も
御幣(ごへい)・棟札(むなふだ)棟木に飾る祭具施工会社が用意してくれることが多い
餅・お菓子・小銭(餅まきをする場合のみ)まく分を用意やらないなら不要。餅まきの準備を参照
近隣への案内・挨拶(餅まきをする場合)日程の案内を兼ねて再度ひと声人が集まる行事なので事前案内が安心

ポイントは、御幣・棟札・お供え物は施工会社側で用意してくれるケースが多いこと。
施主が必ず手配するのは、実質的に「ご祝儀」「食事・飲み物」「手土産」の3点だと考えておくと、準備がぐっとシンプルになります。

人数の確認だけは早めに

ご祝儀も食事も手土産も、当日集まる職人さん・関係者の人数が決まらないと数をそろえられません。

木造の一般的な住宅だと職人さんは7〜12名ほど集まることもあります。
人数は住宅会社の担当者や現場監督に、早めに聞いておきましょう。

なお現場監督や営業担当は建築会社に所属しているため、会社の方針でご祝儀を受け取らないことがあります。
誰に渡すかも含めて、事前に確認しておくと当日スマートです。


【当日】上棟式で施主がやることを流れに沿って解説

ここからは当日です。
神主を呼ばない略式(棟梁が取り仕切る形)を前提に、一般的な流れと、その中で施主がやることを並べます。

地域や施工会社で順番や呼び方は変わりますが、大筋は共通しています。

当日の流れと施主の出番

順番進行施主がやること
棟梁が棟木に御幣・棟札を飾り、祭壇にお供えをする見守るだけ(棟梁が進めてくれる)
四方固めの儀:家の四隅に酒・米・塩をまいてお清め棟梁に続いて施主も参加。先導してくれるので合わせるだけ
工事の無事を祈願し、二礼二拍手一礼みんなで一緒に拝礼する
(地域により)餅まき=散餅銭の儀餅・お菓子・小銭をまく(やる場合のみ)
直会(なおらい)の儀:乾杯して食事・歓談乾杯の前に施主が挨拶して乾杯の音頭をとる
一本締めなどで締め棟梁・関係者の紹介に合わせて見守る
解散ご祝儀・手土産を一人ひとりに渡す(お礼の言葉を添えて)

このうち、施主が「自分から動く」のは赤線でいうと ②四方固め・⑤乾杯の挨拶・⑦ご祝儀渡し の3か所だけ。
あとは棟梁や現場監督の進行に乗っていけば大丈夫です。
式全体は30分〜1時間ほどで終わります。

① 四方固めでは「合わせる」だけでOK

家の四隅に酒・米・塩をまいてお清めする儀式です。

施主も参加しますが、棟梁が「次はこちらへ」と先導してくれるので、それに合わせて動けば問題ありません。
二礼二拍手一礼の拝礼も、周りに合わせれば自然にできます。

② 乾杯前の挨拶は「短く・3つだけ」

施主の見せ場らしい見せ場が、直会の乾杯前の挨拶です。
といっても、長い挨拶はかえって嫌がられます
盛り込むのは次の3つだけで十分です。

  • ここまでの工事への感謝
  • これからの工事の安全祈願
  • 完成までのよろしくお願いします

緊張しやすい場面なので、短い文例を用意しておくと安心です。
そのまま使える挨拶は上棟式の挨拶文例集にまとめています。

③ ご祝儀・手土産は帰り際にお礼とともに

ご祝儀と手土産は、作業が終わって職人さんが帰るタイミングで、施主が直接、一人ひとりに手渡すのが一般的です(ご祝儀を式の最初に現場監督へまとめて預ける形をとる会社もあります)。

「今日はありがとうございました」のひと言を添えて渡すと、印象がぐっと良くなります。

渡す相手と金額の考え方はご祝儀の相場、のし袋の書き方はご祝儀袋の書き方で詳しく解説しています。


神主を呼ぶ「正式」と、棟梁が仕切る「略式」の違い

上棟式には、神主を招く正式なスタイルと、棟梁や現場監督が取り仕切る略式があります。
今は略式が主流で、施主の負担も略式のほうが軽くなります。

正式(神主あり)略式(棟梁が代行・主流)
進行役神主棟梁・現場監督
祈祷神主による祝詞二礼二拍手一礼で簡易に
施主の負担やや重い(玉串料2〜5万円が別途)軽い
費用の目安20万〜30万円ほど10万円前後〜

神主を呼ぶ場合は、ご祝儀や食事に加えて玉串料(神主へのお礼)2〜5万円ほどが別途必要になります。
費用の全体像は上棟式の費用は総額いくら?で内訳ごとにまとめています。

なお、酒席(直会)自体を省いて、手土産を渡して解散というさらに簡易なスタイルや、餅まきだけ行うケースも増えています。

どこまでやるかは施主が決められるので、無理のない範囲で選んで大丈夫です。


よくある質問(FAQ)

上棟式で施主は司会をするの?

いいえ。進行は棟梁や現場監督が担ってくれます。施主が自分から動くのは、四方固めへの参加・乾杯前の挨拶・ご祝儀渡しくらいで、司会の必要はありません。

施主の家族はどこまで参加すればいい?

配偶者やお子さんが一緒に参加するのは一般的です。お子さんが参加する場合は少しよそ行きの服装にすると安心です。服装の目安は上棟式の服装を参考にしてください。

ご祝儀はいつ渡すのが正解?

「式の最初に現場監督へまとめて」「作業終了後に施主が直接一人ひとりへ」など、会社によって流儀が分かれます。事前に施工会社へ確認しておくのが確実です。

餅まきは必ずやるもの?

いいえ。費用も手間もかかるため、こだわりがなければ省略して問題ありません。やる場合は近隣への案内が必要になります。詳しくは餅まきの準備・やり方へ。

地鎮祭のときと施主の動きは違う?

基本構造は似ていて、どちらも「儀式の部分は専門の人が先導し、施主は要所だけ参加する」点は共通です。地鎮祭の流れと比べたい方は地鎮祭 当日の流れもどうぞ。


まとめ:準備さえ整えば、当日の出番は3つだけ

上棟式で施主がやることを、もう一度整理します。

  • 事前準備は「ご祝儀」「食事・飲み物」「手土産」の3点が基本。御幣・棟札・お供えは施工会社が用意してくれることも多い
  • 人数の確認だけは早めに。ご祝儀・食事・手土産の数がそこで決まる
  • 当日の出番は「四方固めで一緒にお清め」「乾杯前の短い挨拶」「ご祝儀・手土産を配る」の3つが中心
  • 進行は棟梁・現場監督が先導してくれるので、流れに乗れば大丈夫
  • 神主なしの略式が主流。どこまでやるか・簡略化するかは施主が決められる

「何をすればいいか分からない」という不安さえ解消できれば、上棟式は工事関係者と直接お礼を伝えられる貴重な機会です。
肩の力を抜いて、当日を迎えてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次