この記事の30秒まとめ
- 上棟式の費用は、簡易な式なら10万円前後、神主さんや餅まきまで行う盛大な式で30万円前後が目安。
- 内訳の中心はご祝儀・飲食費(弁当や差し入れ)・お供え物の3つ。
乾杯だけにすれば数万円に抑えることもできます。- 一番大きいのはご祝儀。
棟梁・現場監督に1万〜3万円、職人さんに3千〜1万円が相場です。- 「全部きっちりやる」必要はありません。
何を省くかで総額は大きく変わるので、まず全体像をつかんでから決めれば大丈夫です。
家の骨組みが立ち上がる上棟(じょうとう)は、家づくりの大きな節目です。
せっかくならお祝いをと考える一方で、「上棟式って、結局いくらかかるの?」と気になっている方は多いはずです。
この記事では、上棟式にかかる費用を内訳ごとに分解し、簡易なパターンから盛大なパターンまで、総額の目安を整理しました。
どこにお金がかかり、どこを省けるのかが分かれば、自分の家に合ったやり方が選びやすくなります。
お金まわりで迷っている施主の方に向けて、全体像をまとめています。
上棟式の費用は総額いくら?まずは全体像

上棟式の費用は、やる内容によって10万円前後から30万円前後まで幅があります。
これは「どこまで行うか」で大きく変わるためです。
- 簡易な上棟式(乾杯と挨拶、ご祝儀と簡単な差し入れ程度)……10万円前後
- 標準的な上棟式(弁当・お供え物・ご祝儀を一通り)……15万〜20万円ほど
- 盛大な上棟式(神主さんを招く・近隣を呼んで餅まき)……30万円前後
逆に、乾杯だけで切り上げ、ご祝儀と飲み物の差し入れだけにすれば、数万円程度に収めることもできます。
最近は工法の変化もあって式自体を省略するケースも増えており、「やる/やらない」も含めて施主が決めてよいものです(→ 詳しくは「上棟式はやらない人が増えている?」)。
まずは、費用の内訳を早見表で確認しておきましょう。
| 内訳 | 目安 | 備考 |
|---|---|---|
| ご祝儀 | 棟梁・現場監督に1万〜3万円/職人さんに3千〜1万円 | 人数次第で総額が変動。ここが一番大きい |
| 飲食費(弁当・直会) | 弁当1人1,000〜2,000円ほど | お菓子・飲み物だけのことも |
| 差し入れ(お茶・お菓子) | 数千円程度 | 休憩用。気軽に喜ばれる |
| お供え物・神饌料 | 1万〜2万円 | 神主さんを呼ぶ場合に用意 |
| 餅・お菓子・小銭(餅まき) | 1万〜3万円ほど | 行う場合のみ。地域性が大きい |
| 初穂料・玉串料 | 2万〜3万円 | 神主さんを招く正式な式の場合 |
※すべてを用意する必要はありません。
自分の式に「ある項目」だけを足し算すれば、総額の見当がつきます。
内訳①ご祝儀:費用の中心になる部分
上棟式の費用でもっとも大きな割合を占めるのが、職人さんや工事関係者へ渡すご祝儀です。
日頃の感謝と、これからの工事の安全を願う意味で包みます。

相手の立場ごとの相場は、次のとおりです。
| 渡す相手 | ご祝儀の目安 |
|---|---|
| 棟梁・現場監督 | 1万〜3万円 |
| 大工さん・職人さん | 3千〜1万円 |
| 設計士・その他関係者 | 3千〜5千円 |
総額は人数で決まります。
たとえば棟梁1人+職人さん4〜5人なら、合計で5万〜8万円ほどが目安です。
誰にいくら包むか・渡すタイミング・封筒のマナーは、別記事で詳しくまとめています。
→ 上棟式のご祝儀相場はいくら?棟梁・大工さんへの金額目安
→ 上棟式のご祝儀袋の書き方|表書き・水引・中袋まで
なお、会社の方針でご祝儀を受け取らないハウスメーカー・工務店もあります。
その場合は無理に渡す必要はないので、契約先に一度確認しておくと安心です。
確認しておけば、当日「受け取ってもらえなかった」という気まずさも避けられます。
内訳②飲食費:弁当・直会・差し入れ

工事関係者をもてなす飲食費も、上棟式の費用の柱のひとつです。
昼をまたぐ場合は、仕出し弁当を用意するのが定番で、1人あたり1,000〜2,000円ほどが目安。
式の後に簡単な宴会(直会/なおらい)を開く場合は、お酒やお茶、オードブルなどの費用も加わります。
一方で、最近は乾杯だけで切り上げ、持ち帰り用のお菓子や缶詰、お酒を配るスタイルも増えています。
これなら飲食費はぐっと抑えられます。
休憩時の差し入れ(お茶・お菓子)も、数千円程度で喜ばれる定番です。
何を選べばよいか迷ったら、相場や渡し方をまとめた記事を参考にしてください。
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内訳③お供え物・神饌料:神主さんを呼ぶ場合
神主さんを招いて正式な式を行う場合は、祭壇に供えるお供え物(神饌物/しんせんぶつ)を用意します。
お米・お酒・塩・水・海の幸・山の幸などで、合計1万〜2万円ほどが目安です。
加えて、神主さんへの謝礼として初穂料(はつほりょう)または玉串料を包みます。
こちらは2万〜3万円程度が一般的です。
ただし、最近は神主さんを呼ばず、棟梁が式を進行する略式が主流になっています。
略式ならお供え物や初穂料は不要なことが多く、その分だけ総額は下がります。
神主さんを呼ぶかどうかは、工務店や地域の慣習にもよるので、まず施工先に相談してみるのがおすすめです。
内訳④餅まき:行う場合の費用
地域によっては、上棟を祝って餅まき(餅投げ/散餅銭の儀)を行うことがあります。
紅白餅・お菓子・小銭などを撒く、にぎやかな風習です。
撒くものの量にもよりますが、1万〜3万円ほどが目安。
近隣の方を招く規模になると、もう少しかかることもあります。
最近は省略されることも多く、行うかどうかは地域性が大きい部分です。
【パターン別】総額シミュレーション

「結局、自分の場合はいくら?」をイメージしやすいよう、3パターンで総額を試算してみます。
| パターン | 内容 | 総額の目安 |
|---|---|---|
| 略式 | 乾杯+挨拶、ご祝儀、飲み物の差し入れのみ | 数万円〜10万円 |
| 標準 | ご祝儀+弁当+お供え物(神主なし) | 15万〜20万円 |
| 盛大 | 神主+お供え+餅まき+近隣招待 | 30万円前後 |
ポイントは、ご祝儀と飲食費はほぼ必ずかかる一方で、お供え物・初穂料・餅まきは「やる場合だけ」加算されること。この3つを省くかどうかで、総額が大きく動きます。
費用を抑える3つのコツ
「お祝いの気持ちは大切にしつつ、ムリのない範囲で」という方に向けて、抑えどころを3つ挙げます。
- 神主さんを呼ばず略式にする
お供え物・初穂料(2万〜5万円分)が不要になり、いちばん効きます。棟梁が進行する略式が今の主流です。 - 直会は乾杯だけにする
弁当や宴会の代わりに、持ち帰りのお菓子・飲み物を配れば飲食費を圧縮できます。 - ご祝儀の有無を施工先に確認する
会社として受け取らない場合は、その分が丸ごと不要になります。
無理に盛大にする必要はありません。
職人さんへの感謝が伝われば十分というのが、最近の上棟式の考え方です。
地鎮祭の費用との違い
家づくりでは、着工前の地鎮祭でも費用がかかります。
地鎮祭は神様への儀式が中心なので初穂料(3〜5万円)が主役で、総額は3万〜6万円ほど。
一方の上棟式は職人さんへのご祝儀やもてなしが中心という違いがあります。
両方を予定している方は、地鎮祭側の費用もあわせて確認しておくと、家づくり全体のお金の見通しが立てやすくなります。
よくある質問(FAQ)
まとめ
上棟式の費用は、簡易な式で10万円前後、盛大な式で30万円前後が目安です。
内訳の中心はご祝儀・飲食費・お供え物の3つで、何を省くかで総額は大きく変わります。
- ご祝儀(棟梁1万〜3万円/職人3千〜1万円)と飲食費は、ほぼ必ずかかる部分
- お供え物・初穂料・餅まきは「やる場合だけ」加算される部分
- 神主さんを呼ばない略式にすれば、数万円〜10万円ほどに抑えることも可能
大切なのは金額の大きさよりも、職人さんへの感謝の気持ちが伝わること。
全体像をつかんだうえで、自分の家に合ったやり方を選べば、お金まわりで迷うことはありません。

