この記事の要点(30秒まとめ)
- 上棟式で施主が挨拶する場面は、おもに 「開始のとき」「乾杯のとき」「締め(お開き)のとき」 の3つ。神主を呼ばない略式なら、もっと簡単で大丈夫です。
- 盛り込む要素は ①感謝 ②職人さんへのねぎらい・安全第一 ③完成までのお願い の3つだけ。
これを短くつなげれば挨拶になります。- 長さの目安は 30秒〜1分。長く話す必要はありません。
むしろ短いほうがスマートに伝わります。- この記事の例文は そのまま声に出して使える形 にしてあります。
〇〇の部分を自分の名前・会社名に置き換えるだけでOKです。
上棟式(じょうとうしき)が近づくと、多くの施主の方が「当日、何を話せばいいんだろう」と不安になります。
式の進行は棟梁や工務店が取り仕切ってくれますが、施主の挨拶だけは自分の言葉でとなるため、ここで身構えてしまうんですね。
でも、安心してください。
上棟式の挨拶は、結婚式のスピーチのような立派なものは求められていません。
集まってくれた職人さんへの「ありがとう」と「これからよろしく」を、短く伝えるだけで十分です。
この記事では、場面ごとにそのまま使える例文を、短いパターンを中心に紹介します。
上棟式で施主が挨拶する場面はどこ?
まず、どのタイミングで挨拶を求められるのかを整理しておきましょう。
流れが分かっていれば、心の準備ができます。
上棟式で施主が口を開く場面は、おもに次の3つです。
- 開始の挨拶
式や作業が始まる前の、最初のひとこと。集まってくれたお礼と「今日はよろしくお願いします」を伝えます。 - 乾杯の挨拶
作業がひと区切りつき、お酒や食事をふるまうときの音頭。一番「挨拶らしい挨拶」を求められる場面です。 - 締め(お開き)の挨拶
式の最後に、改めてお礼を述べて締めくくります。
ただし、これはあくまで基本形です。最近の上棟式は簡略化が進んでおり、神主を呼ばず棟梁が中心となって進める略式が主流になっています。
略式の場合は「開始のひとこと」と「乾杯のひとこと」だけ、あるいは食事の前のあいさつ一回だけ、ということも珍しくありません。式の規模に合わせて、必要な場面だけ準備すれば大丈夫です。
上棟式そのものの流れや、施主が当日やることの全体像は「上棟式で施主がやることは?当日の流れと準備をわかりやすく解説」にまとめています。
挨拶のタイミングを式全体の中で確認したい方はあわせてどうぞ。

挨拶に盛り込む要素は3つだけ
どの場面でも、伝える中身は基本的に同じです。次の3つを押さえれば、挨拶は組み立てられます。
- 感謝 … 「本日はお集まりいただき、ありがとうございます」
- 職人さんへのねぎらい・安全第一 … 「無事に棟上げができてうれしいです」「安全に気をつけて作業してください」
- 完成までのお願い … 「完成を楽しみにしています」「引き続きよろしくお願いします」
この3つを、その場の空気に合わせて短くつなげるだけです。難しい言い回しを覚える必要はありません。
むしろ自分の言葉でぽつぽつ話すほうが、職人さんには気持ちが伝わります。
地鎮祭の施主挨拶も「盛り込む要素は3つだけ」という同じ考え方で組み立てられます。
地鎮祭をすでに経験している方は、そのときの感覚を思い出せば十分対応できます(参考:地鎮祭の施主挨拶 文例集)。
そのまま使える挨拶文例【場面別】
ここからは、場面ごとの例文です。
〇〇の部分を自分の名前や会社名(ハウスメーカー名)に置き換えるだけで使えます。
開始の挨拶(作業前のひとこと)
朝、作業が始まる前に、ごく短く伝えます。長くする必要はありません。
皆さん、おはようございます。施主の〇〇です。
本日はお集まりいただき、ありがとうございます。
一日、お怪我や事故のないよう、どうぞよろしくお願いいたします。
これだけで十分です。
職人さんはこれから作業に入るので、長い挨拶よりも「安全第一でお願いします」のひとことのほうが喜ばれます。
乾杯の挨拶と掛け声
作業がひと区切りし、食事やお酒をふるまうときの音頭です。
3つの要素をすべて盛り込む、いちばん「挨拶らしい」場面です。
皆さん、本日は誠にありがとうございます。施主の〇〇です。
おかげさまで、無事に上棟を迎えることができました。これも棟梁をはじめ、職人の皆さんのお力のおかげです。心より感謝申し上げます。
完成を家族一同、楽しみにしております。引き続き、安全に気をつけて作業を進めていただければと思います。
それでは、皆さまのご健康とご多幸、そして工事の安全を祈って——乾杯!
掛け声は 「乾杯!」 が基本です。
少しやわらかくしたいときは「お疲れさまでした、乾杯!」でも構いません。
グラスを上げる動作とタイミングを合わせれば、自然に場がまとまります。

締め(お開き)の挨拶
式の最後、解散の前に改めてお礼を述べます。
乾杯のときより、ぐっと短くてかまいません。
皆さん、本日は長時間にわたり、本当にありがとうございました。
おかげさまで、すばらしい一日になりました。
完成まで、どうぞよろしくお願いいたします。 気をつけてお帰りください。
とにかく短く済ませたいパターン(略式向け)
神主なしの略式や、人数が少なくこぢんまり行う場合は、開始と乾杯を兼ねた一回の挨拶で済ませることもできます。
本日はお集まりいただき、ありがとうございます。施主の〇〇です。
無事に上棟を迎えられ、ほっとしております。完成を楽しみにしておりますので、どうぞよろしくお願いします。 ささやかですが、お食事をご用意しました。安全第一で、引き続きお願いいたします。
「うまく話せる自信がない」という方は、この短いパターンを覚えておけば、どの場面でも応用できます。
近所の方への一言(餅まきや人が集まる場合)
餅まきを行うなど、近所の方が集まる上棟式では、ご近所への配慮も大切です。
工事中の音などで迷惑をかける点に、ひとこと触れておくと印象がよくなります。
本日はお越しいただき、ありがとうございます。〇〇と申します。
工事中は何かと音などでご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
餅まきの段取りや準備については「上棟式の餅まきのやり方と準備」で詳しく解説しています。
場面別・何を言えばいいか早見表
迷ったときは、この表で「その場面で言うこと」を確認してください。
| 場面 | タイミング | 盛り込む要素 | ひとことで言うと |
|---|---|---|---|
| 開始の挨拶 | 作業が始まる前 | 感謝+安全のお願い | 「今日はよろしく、安全第一で」 |
| 乾杯の挨拶 | 食事・お酒をふるまうとき | 感謝+ねぎらい+完成への期待 | 3要素すべて+「乾杯!」 |
| 締めの挨拶 | お開きの前 | 感謝+今後のお願い | 「ありがとう、引き続きよろしく」 |
| 略式・短縮 | 開始と乾杯を兼ねる | 感謝+完成への期待 | 短いパターン1つでOK |
| 近所への一言 | 餅まきなど人が集まる場 | 来訪のお礼+お詫び | 「お越しありがとう、ご迷惑をかけます」 |
緊張しないための3つのコツ
例文を用意しても、本番で頭が真っ白になるのが心配な方へ。
次の3点を意識すれば、ぐっと話しやすくなります。
1. 紙を見ながらでいい
上棟式はあらたまったスピーチの場ではありません。
メモやスマホを見ながら話しても、誰も気にしません。むしろ、つっかえずに最後まで伝えるほうが大切です。
一度、声に出して読んで時間を計っておくと、当日落ち着けます。
2. 完璧な敬語より「自分の言葉」
例文どおりでなくて構いません。
「無事に組み上がって、本当にうれしいです」のような素直な気持ちのほうが、職人さんには響きます。
棟梁や職人さんを直接ねぎらう一言を入れると、その場の空気が一気に和みます。
3. 短く切り上げる勇気
職人さんは作業の途中だったり、早く食事をとりたかったりします。
話が長いのは、いちばん避けたいことです。
30秒で切り上げるくらいの気持ちで、ちょうどよくまとまります。
よくある質問(FAQ)
まとめ
上棟式の施主挨拶は、立派なスピーチである必要はありません。要点を最後にもう一度整理します。
- 挨拶の場面は 開始・乾杯・締め が基本。略式なら短い挨拶一回でもOK。
- 盛り込む要素は ①感謝 ②ねぎらい・安全 ③完成へのお願い の3つだけ。
- 長さは 30秒〜1分。短いほうがスマートに伝わる。
- 紙を見ながらでもよく、自分の言葉で短くが成功のコツ。
この記事の例文を一つ覚えておけば、当日きっと落ち着いて話せます。
上棟式の全体像や、当日施主がやることは「上棟式とは?流れ・やること・費用まで解説」でまとめて確認できます。


