法事の香典の相場はいくら?関係別・法要別の目安をまとめて解説

法事の香典の相場はいくら?関係別・法要別の目安をまとめて解説

30秒まとめ

  • 法事の香典は、会食なしで親・兄弟姉妹は1万〜3万円、祖父母・おじおば・その他の親戚は5千〜1万円、友人・知人・職場関係は5千〜1万円が目安
  • 法要のあとの会食に出る場合は、1人あたり5千〜1万円を上乗せして考えます
  • 四十九日と一周忌は同じくらい、三回忌以降は同額かやや控えめにし、十三回忌以降は5千円程度に下がる傾向があります
  • 夫婦で参列する場合は香典袋を1つにまとめ、会食に2人で出るなら2人分の食事代を考えるのが一般的です
  • 「御仏前」は四十九日以降に使う香典の表書きです。金額の目安は香典と同じで、別々に用意するものではありません
目次

法事の香典の相場は「故人との関係」で決まる

法事(四十九日や一周忌などの法要)に持参する香典の金額は、主に故人との関係の近さによって決まります。葬儀のときの香典と比べると、法事の香典は控えめな金額になることが多いとされています。

関係別の相場早見表

故人との関係香典の目安(会食なし)会食に出る場合
親(実父母・義父母)1万〜3万円1人あたり5千〜1万円を上乗せ
兄弟姉妹1万〜3万円1人あたり5千〜1万円を上乗せ
祖父母5千〜1万円1人あたり5千〜1万円を上乗せ
おじ・おば5千〜1万円1人あたり5千〜1万円を上乗せ
いとこなどその他の親戚5千〜1万円1人あたり5千〜1万円を上乗せ
友人・知人5千〜1万円1人あたり5千〜1万円を上乗せ
職場関係5千〜1万円1人あたり5千〜1万円を上乗せ

※ 地域や親族間の慣習によって金額には幅があります。親族同士で金額をそろえている家もあるため、迷ったときは近い親族に尋ねてみるのも一つの方法です。

なお、法事を営む施主(せしゅ:法要の主催者)と同じ世帯の家族は、迎える側にあたるため香典は包まないのが一般的です。

会食がある場合は1人あたり5千〜1万円を上乗せ

法要のあとに会食(お斎=おとき)が用意されている場合は、施主が参列者の食事代を負担していることになります。そのため、会食に出る人数分として、1人あたり5千〜1万円を香典に上乗せして包むのが一般的です。

たとえば祖父母の一周忌に1人で参列し、会食にも出る場合は、会食なしの目安5千〜1万円に上乗せ分を加え、合わせて1万〜2万円程度を包む計算になります。

案内状に会食の有無が書かれていないときは、出欠の返信をする際や、親族と連絡を取るときに確かめておくと金額を決めやすくなります。

幅のどこを選ぶかは年齢や付き合いで考える

同じ関係でも目安に幅があるのは、包む人の年齢や、故人との付き合いの深さによって金額が変わるためです。

  • 20代など若い世代は、目安の下限寄りで包むことが多い
  • 30代以降や、社会的な立場が上がるにつれて上限寄りになる傾向がある
  • 生前に特にお世話になった場合は、多めに包む人もいる

親や兄弟姉妹の法事では、30代以降の場合や会食がある場合に、上限を5万円程度とする説明もあります。無理のない範囲で、幅の中から選べば問題ありません。

法要別|四十九日・一周忌・三回忌以降の目安

法要ごとの金額に細かい決まりはありません。関係別の目安をもとに、法要の規模に合わせて調整するのが現実的です。

法要金額の考え方法要の傾向
四十九日関係別の目安どおり親族が集まり、会食を伴うことが多い
一周忌四十九日と同程度四十九日と同じくらいの規模になりやすい
三回忌・七回忌同額か、やや控えめ身内中心になり、規模が小さくなることもある
十三回忌以降5千円程度に下がる傾向家族や近い親族だけで営むことが多い

四十九日と一周忌は同じくらいを目安に

四十九日は忌明け(きあけ:喪に服す期間の区切り)の節目となる法要、一周忌は亡くなってから1年目の命日前後に営む法要です。どちらも親族や故人と縁の深い人が集まることが多く、関係別の目安どおりに包むのが一般的です。

同じ方の四十九日と一周忌に続けて参列する場合は、四十九日と同じ金額を一周忌にも包むと考えておけば迷わずに済みます。

三回忌以降は同額か控えめに

三回忌、七回忌と回を重ねるにつれて、参列者は家族や近い親族が中心になり、法要の規模も小さくなる傾向があります。香典の金額も、前回と同額か、やや控えめにする人が多いようです。

前回と同じ金額を包んでも差し支えはありません。会食がある場合は、法要の回数にかかわらず上乗せ分を考えます。

十三回忌以降は5千円程度に下がる傾向

十三回忌以降は、家族や近い親族だけで営むことが多くなり、香典も5千円程度とされることがあります。ただし、親や兄弟姉妹の法事や、会食がある場合は、それより多めに包むこともあります。

年忌法要をいつまで営むか(弔い上げ)は、家や地域によって異なります。案内をいただいた法要には、その時点の関係に合わせた金額を包めば十分です。

御仏前の金額で迷いやすいポイント

「御仏前」は法事の香典の表書き

「御仏前 金額」で調べる方も多いのですが、御仏前(ごぶつぜん)は、四十九日以降の法要で使う香典袋の表書きです。包む金額の目安は、ここまで紹介した香典の相場と同じと考えてかまいません。

多くの宗派では四十九日より前は「御霊前」、四十九日法要からは「御仏前」を使います。浄土真宗では通夜・葬儀の段階から御仏前を使い、宗派がわからない場合は「御香典」とする方法もあります。四十九日を境にした使い分けは、御霊前と御仏前の違いで詳しく解説しています。

2万円を包んでもよい?

偶数の金額は「割り切れる=故人との縁が切れる」を連想させるとして、避けられてきた経緯があります。一方で、2万円は相場の範囲に収まる金額として問題ないとする考えもあり、実際に包む人もいます。

気になる場合は、1万円札1枚と5千円札2枚でお札の枚数を3枚にする工夫や、1万円・3万円に調整する方法があります。どちらを選んでも、故人を偲ぶ気持ちが伝わらなくなるわけではありません。

避けたい数字は「4」と「9」

「4」は「死」、「9」は「苦」を連想させるため、4千円・9千円・4万円といった金額は避けるのが一般的です。目安の範囲で金額を決めるときは、この2つの数字を外して考えましょう。

5千円を包むときのお札

5千円を包む場合は、5千円札1枚を用意するのがすっきりとした包み方です。お札は向きをそろえ、肖像画が袋の裏側を向くように入れる方法が一般的とされています。中袋の書き方やお札の入れ方は、御仏前の書き方で記入例とあわせて解説しています。

新札については、日程があらかじめ決まっている法事では気にしなくてよいとする考えもあれば、葬儀と同じく避ける考えもあります。気になる場合は、一度折り目をつけてから包むと安心です。

少なかった・多かったと感じたとき

後から相場より少なかったと気づいても、追加でお渡しする必要はありません。香典は故人を偲ぶ気持ちを表すものであり、次の法要で目安に合わせれば十分です。

反対に、相場を大きく超える金額を包むと、施主が香典返しの品選びに気を遣うこともあります。特別な事情がなければ、関係別の目安の範囲で選ぶとお互いに負担が少なくなります。

夫婦・家族で参列する場合の包み方

夫婦で参列するときは「1世帯分+会食の人数分」

香典は世帯単位で考えることが多く、夫婦で参列する場合も香典袋は1つにまとめるのが一般的です。金額は1人分の目安を基本にして、会食に2人とも出る場合は2人分の食事代を上乗せします。

たとえばおじの法事に夫婦で参列し、2人とも会食に出る場合は、会食なしの目安5千〜1万円に、2人分の上乗せ(1人あたり5千〜1万円)を加えて考えます。

なお、夫婦2人分として1人分の目安の2倍を目安にするという説明もあり、考え方には幅があります。合計が4や9のつく金額になった場合は、前後の金額に調整しましょう。表書きの名前を連名にするか世帯主のみにするかは、故人との付き合い方によって選びます。

子ども連れや学生の場合

子どもを連れて参列する場合、子どもの分の香典は親の香典に含めるのが一般的です。会食で子どもの食事も用意していただく場合は、その分を少し上乗せして施主の負担に配慮する考え方もあります。

学生で親と一緒に参列する場合は、本人は香典を包まず、親の香典にまとめることが多いとされています。社会人になり独立して生計を立てている場合は、自分の名前で包むことを考えましょう。

家族だけの法事でも香典は包む?

身内だけで営む法事でも、施主と別の世帯であれば香典を包むのが一般的とされています。一方、施主と同居している家族は迎える側にあたるため、香典は包まないことが多いです。

兄弟姉妹で法事の費用を分担している場合など、家族の間で「香典はなしにしよう」と取り決めることもあります。どちらの形も珍しくないため、事前に家族で相談しておくと当日迷わずに済みます。

香典とお供え物は両方必要?辞退・欠席の場合

香典を包むならお供え物は必須ではない

法事では、香典(御仏前)を持参すれば、お供え物は必ずしも用意しなくてかまいません。親族として香典に加えて菓子や果物、線香などのお供え物を持参する人もいれば、香典だけを持参する人もいます。

地域や家によっては、お供え物を持参する慣習が根づいているところもあります。迷ったときは、同じ法要に参列する親族に確かめておくと安心です。

香典を辞退された場合

案内状や施主からの連絡で香典の辞退を伝えられている場合は、その意向に沿って持参しないのが一般的です。辞退は、参列者の負担を軽くしたいという施主側の配慮であることも多いものです。

それでも気持ちを表したいときは、お供え物なども辞退の対象かどうかを確かめてから、菓子や線香などの消えものを選ぶ方法があります。

欠席して郵送する場合

法事に参列できず香典を郵送する場合は、香典袋にお金を入れたうえで、郵便局の現金書留で送ります。現金を普通郵便で送ることはできないため注意しましょう。

法要の前日までに届くように手配し、参列できないお詫びと故人を偲ぶ言葉を短く書いた手紙を同封するのが丁寧です。会食には出ないため、上乗せ分は考えなくてかまいません。

よくある質問(FAQ)

御仏前に2万円を包むのはダメですか?

2万円は相場の範囲内の金額として問題ないとする考えもあり、実際に包む人もいます。偶数を避ける人もいるため、気になる場合は1万円札1枚と5千円札2枚でお札を3枚にする方法があります。

香典と御仏前は両方渡すものですか?

両方を用意する必要はありません。御仏前は四十九日以降に使う香典の表書きなので、1つの香典袋にまとめてお渡しします。品物を添えたい場合は、お供え物として別に持参します。

御仏前に5千円を包むときの入れ方は?

5千円札1枚を香典袋(中袋)に入れるのがすっきりとした包み方です。お札は肖像画が袋の裏側を向くように入れる方法が一般的とされています。

一周忌の香典の表書きは御仏前ですか?

はい。一周忌は四十九日を過ぎた法要なので、御仏前とするのが一般的です。宗派がわからない場合は「御香典」としてもかまいません。金額の目安は、故人との関係別の相場を参考にします。

法事の香典は夫婦で2人分包むものですか?

香典袋は1つにまとめ、1人分の目安を基本に考えるのが一般的です。会食に2人とも出る場合は、1人あたり5千〜1万円の食事代を2人分上乗せします。

まとめ

法事の香典は、会食なしで親・兄弟姉妹は1万〜3万円、祖父母・おじおば・その他の親戚や友人・知人・職場関係は5千〜1万円が目安です。会食に出る場合は1人あたり5千〜1万円を上乗せし、夫婦で参列するときは香典袋を1つにまとめて、会食の人数分を考えます。

法要別では、四十九日と一周忌は同じくらい、三回忌以降は同額か控えめ、十三回忌以降は5千円程度に下がる傾向があります。「御仏前」は香典の表書きなので、金額の考え方は同じです。迷ったときは、目安の範囲で4と9を避けて金額を決め、必要に応じて親族と相談してみてください。

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