30秒まとめ
- 新築の場合、挨拶は「着工前」と「入居時」の2回に分けるのが丁寧
- 着工前の挨拶はハウスメーカーが代行する場合もあるが、施主本人が行くと好印象
- 入居時は工事へのお詫びと自己紹介を兼ねて挨拶する
- 粗品は各回500円〜1,000円程度。着工前と入居時で別に用意するのが一般的
新築の引っ越し挨拶が大切な理由
新築で家を建てる場合、一般的な引っ越しよりも近隣への配慮が重要になります。
理由は明確で、工事期間中に近隣に大きな迷惑をかけているからです。

- 騒音:基礎工事、木工事、外構工事など数か月にわたって工事音が発生する
- 振動:杭打ちや基礎工事で振動が周辺に伝わる
- 車両の出入り:資材の搬入トラック、職人の車両が頻繁に出入りする
- 粉じん・汚れ:工事に伴う粉じんや泥が周辺道路に広がることがある
- 道路の占有:工事車両の駐停車で通行の妨げになる
これだけの影響を受けていた近隣の方に、入居時に何も言わずに住み始めるのは印象がよくありません。「ご迷惑をおかけしました」の一言があるだけで、今後の近所付き合いが大きく変わります。
挨拶のタイミングは2回に分ける
新築の引っ越し挨拶は、大きく2回のタイミングに分けるのが一般的です。

| タイミング | 目的 | 主な伝達内容 |
|---|---|---|
| 着工前(地鎮祭前後) | 工事の事前告知 | 工事期間、騒音・車両への理解のお願い |
| 入居時(引っ越し前日〜当日) | 入居の挨拶 | 工事へのお詫び、自己紹介、今後のお願い |
1回目:着工前の挨拶
地鎮祭の前後、または着工の1〜2週間前が一般的なタイミングです。
伝える内容
- 「○月から○月ごろまで工事を行います」
- 「騒音や車両の出入りでご迷惑をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします」
- 工事に関する問い合わせ先(ハウスメーカーの連絡先)
ハウスメーカーが代行する場合
多くのハウスメーカーや工務店は、着工前の近隣挨拶を代行してくれます。
担当者と一緒に回るか、施主名義の挨拶状を配布してもらえます。
ただし、業者任せにせず施主本人も同行すると、近隣の方の印象は格段によくなります。「実際に住む人の顔が見えた」という安心感は大きいものです。
地鎮祭の挨拶回りについては「地鎮祭の挨拶回り例文集」でも解説しています。
2回目:入居時の挨拶
引っ越しの前日〜当日に行います。
着工前に一度挨拶していても、入居時に改めて挨拶するのが丁寧です。
伝える内容:
- 「工事期間中は騒音などでご迷惑をおかけしました」
- 「このたび入居いたしました○○です」
- 「今後ともどうぞよろしくお願いいたします」
工事へのお詫びと入居の報告を兼ねた挨拶にすると自然です。
挨拶する範囲
新築の場合は、通常の引っ越しよりも挨拶の範囲を広めにするのがおすすめです。

着工前の範囲
| 相手 | 必要度 | 備考 |
|---|---|---|
| 向こう三軒両隣 | ◎必須 | 最も影響を受ける範囲 |
| 裏の家 | ◎必須 | 工事の振動や騒音が伝わりやすい |
| 工事車両が通る道沿いの家 | ○推奨 | 車両の出入りで影響がある場合 |
| 自治会長・班長 | ○推奨 | 地域への事前連絡として |
入居時の範囲
入居時は「向こう三軒両隣+裏の家」が基本です。
着工前に挨拶した相手と同じ範囲に回るのが自然です。
戸建ての挨拶範囲については「戸建ての引っ越し挨拶はどこまで?」で詳しく解説しています。
挨拶の例文
着工前の例文
はじめまして。○月ごろからこちらに家を建てさせていただくことになりました○○と申します。
○月から○月ごろまで工事が入りますので、騒音や車両の出入りなどでご迷惑をおかけするかと思います。
できる限り配慮いたしますので、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
入居時の例文
このたびお隣に入居いたしました○○です。
工事期間中は長い間、騒音やトラックの出入りなどでご迷惑をおかけし、大変申し訳ございませんでした。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
対面での挨拶例文は「引っ越し挨拶の例文集」にも場面別でまとめています。
粗品の選び方
新築の場合、着工前と入居時でそれぞれ粗品を用意するのが一般的です。

着工前の粗品
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 金額 | 500円〜1,000円程度 |
| 品物 | タオル、洗剤、ラップ、焼き菓子など |
| のし | 表書き「ご挨拶」または「粗品」、下段に苗字 |
ハウスメーカーが粗品を用意してくれる場合もあります。その場合は施主が別途用意する必要はありません。
入居時の粗品
着工前と同じ程度のもので問題ありません。着工前と入居時で品物を変える必要はありませんが、同じものだと気になる場合はタオル→お菓子のように変えてもよいでしょう。
粗品の選び方については「引っ越し挨拶の粗品おすすめ」で詳しく紹介しています。
工事中にトラブルが起きた場合
工事期間中に近隣からクレームが入った場合は、基本的にはハウスメーカーや工務店が対応窓口になります。ただし、施主として以下の対応をしておくと関係の悪化を防ぎやすくなります。
- クレームの内容をハウスメーカーから報告してもらう
- 状況に応じて施主からもお詫びの連絡を入れる
- 入居時の挨拶で改めて「ご迷惑をおかけしました」と伝える
よくある質問(FAQ)
まとめ
新築の引っ越し挨拶は、着工前と入居時の2回に分けるのが丁寧です。
工事期間中に近隣に迷惑をかけていることが多いため、通常の引っ越しよりも配慮を意識しましょう。
着工前はハウスメーカーが代行してくれる場合もありますが、施主本人が同行するとより好印象です。
入居時は「工事へのお詫び」と「自己紹介」を兼ねて挨拶すると自然にまとまります。
粗品は各回500円〜1,000円程度のもので十分です。
新生活のスタートを気持ちよく迎えるために、近隣との関係づくりを大切にしましょう。
なお、新築で家を建てて新築祝いをいただいた場合は、お返しの参考に「新築祝いの相場」もあわせてご覧ください。現金でいただいた場合は「新築祝いに現金はあり?」、のし付きでいただいた場合は「新築祝いののしの書き方」も参考になります。新築祝いを贈る側のタイミングについては「新築祝いはいつ渡す?」で解説しています。

