30秒まとめ
- 表書きは「御祝」または「御新築御祝」が基本。下段に贈り主の名前を書く
- 水引は紅白の蝶結び(花結び)。何度あってもうれしいお祝いに使う
- 名前は表書きより小さめに。夫婦連名は中央に夫、左に妻の名を添える
- 手渡しは「外のし」、郵送は「内のし」が一般的
- 毛筆・筆ペンで楷書が基本。ボールペンや薄墨は避ける
新築祝いののし(熨斗)の基本

のし(熨斗)とは、お祝いの品や現金に掛ける紙・袋に施す飾りのことです。
新築祝いでは、①表書き、②水引、③名前の3つを正しく整えるのが基本になります。
これは品物に掛ける「のし紙」でも、現金を包む「のし袋(ご祝儀袋)」でも、考え方は共通です。
まずは表書きから順に見ていきましょう。
表書きの書き方(御祝・御新築御祝)
のし上段(水引の上)に書く言葉を「表書き」といいます。
新築祝いでは、次のいずれかが一般的です。
- 御祝:もっとも幅広く使える表書き
- 御新築御祝:新築であることを明確に伝える表書き
どちらを使っても失礼にはなりません。
迷う場合は「御祝」を選べば間違いがありません。
なお、「新築御祝」と4文字で書く形は、「死」を連想させる4文字を避けたいという考えから、「御新築御祝」と5文字にするほうが無難とされることがあります。
気になる場合は5文字の表書きを選びましょう。
文字は毛筆または筆ペンを使い、楷書で濃くはっきりと書きます。
水引の選び方(紅白・蝶結び)
水引は、のしに掛けられた飾り紐のことです。
新築祝いには、紅白の蝶結び(花結び)を選びます。
蝶結びは「何度ほどいても結び直せる」ことから、何度あってもうれしいお祝い事に使われます。
新築祝いはこれにあたるため、蝶結びが正解です。本数は紅白5本または7本が一般的です。
一方、結婚祝いや弔事に使う「結び切り(あわじ結び)」は、「一度きりであってほしい」という意味を持つため、新築祝いには使いません。ここは間違えやすいので注意しましょう。

のし袋やご祝儀袋を選ぶ際の考え方は、地鎮祭ののし袋や上棟式のご祝儀袋の記事とも共通しています。
袋の選び方に迷う場合は、それらの記事もあわせて参考になります。
名前(下段)の書き方
のし下段(水引の下)には、贈り主の名前を書きます。
表書きよりやや小さめに書くのが、謙虚さを表すマナーです。

| 贈り主 | 書き方 |
|---|---|
| 個人 | 中央にフルネーム |
| 夫婦連名 | 中央に夫のフルネーム、左に妻の名(下の名前のみ) |
| 連名(3名まで) | 右から目上順に並べる。同格なら五十音順 |
| 連名(4名以上) | 代表者名を中央に書き、左に「外一同」。全員の名前は別紙に書いて中包みに入れる |
| 会社名を入れる場合 | 名前の右上に会社名を小さく添える |
引っ越し挨拶で配る粗品ののしや、上棟式のご祝儀袋の名入れとも書き方の基本は共通です。
内のし・外のしの使い分け
品物に掛けるのしには、包装紙の内側に掛ける「内のし」と、外側に掛ける「外のし」があります。

| 種類 | 掛け方 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 外のし | 包装紙の上からのしを掛ける | 手渡しでお祝いの目的をはっきり伝えたいとき |
| 内のし | 品物に直接のしを掛けてから包装する | 郵送・配送で、のしの汚れや破れを防ぎたいとき |
手渡しなら外のし、郵送なら内のしと覚えておけば、迷うことはありません。
品物と現金で違う「のし紙」と「のし袋」
新築祝いを品物で贈る場合は「のし紙(掛け紙)」を、現金で贈る場合は「のし袋(ご祝儀袋)」を使います。
表書きや水引の考え方はどちらも同じですが、現金の場合はお札の入れ方や中袋の書き方など、別のマナーも加わります。
現金を包む場合は「新築祝いに現金はあり?」「新築祝いののし袋の書き方」の記事で、具体的な手順を確認してください。

のしの表書き早見表
| 用途 | 表書き | 水引 |
|---|---|---|
| 新築(戸建て・新築マンション) | 御祝/御新築御祝 | 紅白・蝶結び |
| 中古住宅・賃貸への引っ越し | 御祝/御引越御祝 | 紅白・蝶結び |
| お返し(新築内祝い) | 内祝/新築内祝 | 紅白・蝶結び |
よくある質問(FAQ)
まとめ
新築祝いののしは、表書きは「御祝」または「御新築御祝」、水引は紅白の蝶結びが基本です。
名前は表書きより小さめに書き、夫婦連名なら中央に夫、左に妻の名を添えます。
手渡しなら外のし、郵送なら内のしを選び、文字は毛筆・筆ペンで楷書に整えれば失礼のないのしになります。
現金を包む場合は、のし袋の書き方やお札の入れ方など追加のマナーがあります。
あわせて現金・のし袋の記事も確認しておくと安心です。お返し(新築内祝い)ののしについては「新築内祝いののしの書き方」で解説しています。

