30秒まとめ
- のし袋は紅白の蝶結び。包む金額に見合った袋を選ぶ
- 表書き(上段)は「御祝」「御新築御祝」、下段に贈り主の名前
- 中袋は表に金額(旧字体)、裏に住所・氏名を書く。中袋がなければのし袋の裏面に書く
- お札は新札を用意し、表向き・肖像が上になるよう入れる
- 夫婦連名は中央に夫、左に妻の名。連名は3名まで書き入れる
新築祝いののし袋の書き方の全体像
新築祝いに現金を包むときは、次の4ステップで進めると迷いません。
- のし袋(ご祝儀袋)を選ぶ
- 表書きを書く
- 名前を書く
- 中袋にお札を入れ、必要事項を書く
それぞれ順番に見ていきましょう。文字は毛筆または筆ペンを使い、濃い墨の楷書で書くのが基本です。
ステップ1:のし袋(ご祝儀袋)を選ぶ

新築祝いには、紅白の蝶結び(花結び)ののし袋を選びます。蝶結びは「何度あってもうれしいお祝い」に使う水引です。結婚祝いや弔事に使う「結び切り」は使いません。
袋は、包む金額に見合ったものを選びます。中身と袋のグレードが釣り合っていることが大切です。
| 金額の目安 | 袋の種類 |
|---|---|
| 5,000〜1万円 | 水引が印刷された略式のご祝儀袋 |
| 1万〜3万円 | 実際の水引が掛かった一般的なご祝儀袋 |
| 3万円以上 | 装飾がしっかりした上質なご祝儀袋 |
ステップ2:表書きを書く
のし袋の上段(水引の上)に、表書きを書きます。新築祝いでは「御祝」または「御新築御祝」が一般的です。
どちらでも失礼にはなりません。迷う場合は「御祝」を選べば間違いがありません。「新築御祝」と4文字で書く形は「死」を連想させる4文字を避けたいという考えから、「御新築御祝」と5文字にするほうが無難とされることもあります。表書きの考え方は「新築祝いののしの書き方」の記事でも詳しく解説しています。
ステップ3:名前を書く
下段(水引の下)には、贈り主の名前をフルネームで書きます。表書きよりやや小さめに書くのが、謙虚さを表すマナーです。
| 贈り主 | 書き方 |
|---|---|
| 個人 | 中央にフルネーム |
| 夫婦連名 | 中央に夫のフルネーム、左に妻の名(下の名前のみ) |
| 連名(3名まで) | 右から目上順に並べる。同格なら五十音順 |
| 連名(4名以上) | 代表者名を中央に、左に「外一同」。全員の名前は別紙に書いて中包みに入れる |
| 会社名を入れる場合 | 名前の右上に会社名を小さく添える |
ステップ4:中袋とお札の入れ方
のし袋の中袋(中包み)には、表に包んだ金額、裏に住所と氏名を書きます。金額は「金参萬円」のように旧字体で書くのが正式です。
お札は、お祝い事なので新札(新券)を用意します。お札の表(人物が描かれた面)が中袋の表側を向き、人物が上にくるようにそろえて入れます。
複数枚を入れる場合は、すべて同じ向きにそろえます。向きがバラバラだと、雑な印象を与えてしまいます。
中袋の表・裏の具体的な書き方や金額の旧字体の早見表、中袋がない場合の対応は、次の「中袋の書き方」で詳しく解説します。
中袋の書き方(金額・住所・氏名)
中袋(中包み)には、いくら包んだか(金額)と、誰が贈ったか(住所・氏名)を書きます。受け取った相手が誰からいくらいただいたかを把握しやすくなり、お返し(内祝い)の準備がしやすくなるための心遣いです。
中袋の表:金額を旧字体で書く
中袋の表側には、中央に縦書きで金額を書きます。「金参萬円」のように頭に「金」をつけ、数字は旧字体(大字)で書くのが正式です。
旧字体を使うのは、「一」を「二」に書き換えるといった改ざんを防ぐための昔からの習わしです。「萬」は「万」の旧字体で、「円」は「圓」と書くこともありますが、現在は「円」で問題ありません。なお、金額欄が横向きに印刷された中袋では、算用数字(10,000円など)で横書きにして構いません。印刷されている書式に合わせて記入しましょう。
金額の旧字体 早見表
書き写せるよう、金額別の旧字体をまとめました。
| 金額 | 旧字体での書き方 |
|---|---|
| 3,000円 | 金参阡円 |
| 5,000円 | 金伍阡円 |
| 1万円 | 金壱萬円 |
| 2万円 | 金弐萬円 |
| 3万円 | 金参萬円 |
| 5万円 | 金伍萬円 |
| 10万円 | 金拾萬円(也) |
金額を旧字体に変換(中袋の書き方)
包む金額を入れると、中袋に書く旧字体(大字)の表記を表示します。
旧字体の書き方には流儀があり、「阡」を「仟」、「拾萬」を「壱拾萬」と書く場合もあります。どちらでも失礼にはあたりません。袋に横書きの金額欄がある場合は、算用数字で書いて構いません。
10万円以上を包む場合は、末尾に「也(なり)」をつけることがあります。10万円未満ではつけなくて問題ありません。なお、「4」「9」を含む金額は避けるのが新築祝いの基本です。
中袋の裏:住所・氏名を書く
中袋の裏側には、左下に贈り主の郵便番号・住所・氏名を書きます。郵便番号まで書いておくと、相手がお返しを送る際に役立ちます。
夫婦連名や会社名で贈る場合も、代表者の住所・氏名を書いておけば十分です。裏面は細かい字になるため、読みやすさを優先して書きましょう。
中袋がない場合
略式ののし袋には、中袋が付いていないものもあります。その場合は、のし袋の裏面左側に、金額(旧字体)と住所・氏名を縦書きで記入すれば問題ありません。中袋がないからといって失礼になるわけではないので、安心してください。
のし袋の書き方まとめ早見表
| 箇所 | 書く内容 |
|---|---|
| 水引 | 紅白・蝶結び |
| 表書き(上段) | 御祝/御新築御祝 |
| 名前(下段) | 贈り主のフルネーム(表書きより小さめ) |
| 中袋の表 | 金額(旧字体) |
| 中袋の裏 | 住所・氏名 |
| お札 | 新札・表向き・肖像が上 |
よくある質問(FAQ)
まとめ
新築祝いののし袋は、紅白の蝶結びを選び、表書きは「御祝」「御新築御祝」、下段に贈り主の名前を書きます。中袋は表に金額(旧字体)、裏に住所・氏名を書き、新札を表向き・肖像が上になるように入れます。
毛筆・筆ペンで楷書に整え、金額に見合った袋を選べば、失礼のないのし袋になります。
中袋がない場合は、のし袋の裏面左側に金額と住所・氏名を書けば問題ありません。中袋の細かい書き方や旧字体の早見表は本記事の「中袋の書き方」で、現金そのもののマナーは「新築祝いに現金はあり?」の記事で確認してください。なお、法事で使う弔事の袋は、墨の色やお札の向き、包み方が慶事とは逆になります。書き方は「御仏前の書き方」でまとめています。

