引っ越し挨拶はどこまで?戸建て・マンション別の範囲を解説

30秒まとめ

  • 戸建ては「向こう三軒両隣」+裏の家が基本の範囲
  • マンションは両隣+上下階の計4世帯が目安
  • アパートは両隣が基本。上下階がある場合は加えてもよい
  • 自治会長や大家・管理人への挨拶も状況に応じて検討する
  • 無理に全戸回る必要はなく、生活で関わりやすい範囲を優先する
目次

引っ越し挨拶の基本的な考え方

引っ越し挨拶の範囲に明確な決まりはありません。
「このお宅まで行かなければ失礼」というルールはなく、生活のなかで顔を合わせやすい近隣を中心に考えるのが一般的です。

挨拶の目的は、引っ越し作業や日常生活で迷惑をかける可能性がある相手に「よろしくお願いします」と伝えることです。その観点で、住まいの形態ごとにおおよその目安を整理します。

【戸建て】向こう三軒両隣+裏の家が基本

戸建ての場合は、古くからの慣習で「向こう三軒両隣」が挨拶範囲の目安とされています。

向こう三軒両隣とは

自宅の正面(道路の向かい側)にあたる3軒と、左右の隣家2軒の合計5軒を指します。
これに加えて、裏の家(背中合わせの家)にも挨拶するのが一般的で、合計6軒前後が標準的な範囲です。

追加で検討したい相手

相手挨拶の目安
裏の家(背中合わせ)生活音や目線が届く距離なら挨拶しておくと安心
斜め向かいの家道幅が狭く顔を合わせやすい場合は候補に入る
自治会長・班長ゴミ出しルールや回覧板の受け渡しがあるため、挨拶しておくとスムーズ
工事で迷惑をかけた家新築の場合、工事車両の出入りや騒音が及んだ範囲

戸建ての引っ越し挨拶についてさらに詳しく知りたい場合は、「戸建ての引っ越し挨拶はどこまで?向こう三軒両隣と新築マナー」の記事もあわせてご覧ください。

【マンション】両隣+上下階の4世帯が目安

マンションでは、生活音やエレベーターで顔を合わせやすい範囲が挨拶の目安になります。

基本の範囲

  • 両隣(左右の部屋)
  • 真上の部屋(足音や生活音が伝わりやすい)
  • 真下の部屋(自分の生活音が届く相手)

この4世帯が一般的な範囲です。
角部屋の場合は隣が1軒になるため、3世帯で問題ありません。

管理人・大家への挨拶

マンションでは管理人室がある場合、管理人への挨拶も検討します。

ゴミ出しルールや共用部の使い方を教えてもらえることも多く、顔を覚えてもらっておくと安心です。
分譲マンションでは管理組合の理事長に挨拶することもありますが、必須ではありません。

オートロックで会えない場合

オートロックのマンションでは、相手の部屋を直接訪問しにくい場合があります。
その場合は手紙をポストに投函する方法でも問題ありません。

マンション特有の事情については「マンションの引っ越し挨拶は上下左右?管理人への対応も解説」の記事で詳しく解説しています。

【アパート】両隣が基本。規模に応じて上下階も

アパートの場合は、マンションよりも世帯数が少ないことが多く、両隣への挨拶が基本です。

挨拶範囲の目安

建物の構造挨拶範囲
2階建て・上下階がある両隣+真上または真下
平屋・ワンフロア両隣のみ
世帯数が少ない(4〜6世帯程度)全世帯に挨拶するケースもある

大家・管理会社への挨拶

大家さんが近くに住んでいる場合は、一度挨拶しておくと入居後のやり取りがスムーズです。
管理会社が窓口の場合は、必ずしも個別に挨拶する必要はありません。

アパートでの挨拶事情は「アパートの引っ越し挨拶は必要?賃貸で迷う範囲とマナー」の記事でも取り上げています。

旧居でも挨拶は必要?

新居だけでなく、旧居の近隣にも挨拶するかどうかは迷いやすいポイントです。

旧居で挨拶したほうがよいケース

  • 日常的に顔を合わせていた近隣(ゴミ出し当番、回覧板のやり取りなど)
  • お世話になった大家さん
  • 引っ越し作業でトラックが道を塞ぐなど、迷惑をかける可能性がある相手

旧居で省略しても問題ないケース

  • ほとんど交流がなかった場合
  • 短期間の居住だった場合
  • 単身向け物件で、隣人と面識がない場合

旧居の挨拶は「お世話になりました」という感謝の意味合いが強いため、無理のない範囲で判断して問題ありません。

挨拶しなくてよいケースもある

引っ越し挨拶は一般的なマナーとされていますが、近年は「必ずしも全員に回る必要はない」という考え方も広まっています。

  • 一人暮らし(特に女性)
    防犯上の観点から、あえて挨拶を控える判断もある
  • 単身者が多い物件
    入居者の入れ替わりが頻繁で、挨拶の習慣がない場合もある
  • 相手が明らかに不在がち
    何度訪問しても会えない場合は、手紙で済ませる方法もある

「挨拶をしない=非常識」とは限りません。
住まいの環境や自分の状況に合わせて、無理のない範囲で判断することが大切です。

住まい別・挨拶範囲の比較表

住まいの形態基本の範囲追加で検討する相手
戸建て向こう三軒両隣+裏の家(6軒前後)自治会長・班長、工事で迷惑をかけた家
マンション両隣+上下階(4世帯)管理人・大家、同じフロアの角部屋
アパート両隣(+上下階)大家(近くに住んでいる場合)
旧居お世話になった近隣大家、引っ越し作業で迷惑をかける相手

よくある質問(FAQ)

向かいの家が5軒並んでいる場合、全部回るべきですか?

「向こう三軒」が目安なので、正面の3軒を中心に考えて問題ありません。
ただし、道幅が狭く全軒と顔を合わせやすい環境であれば、5軒すべてに挨拶するのも一つの判断です。

マンションの同じフロア全員に挨拶すべきですか?

必須ではありません。両隣と上下階の4世帯が一般的な範囲です。
フロアの世帯数が少ない(4〜5世帯程度)場合は、全世帯に回ることもあります。

自治会長が誰かわからない場合はどうすればよいですか?

隣家に挨拶する際に「自治会のことはどなたに聞けばよいですか?」と尋ねると教えてもらえることが多いです。
戸建ての場合、ゴミ収集場所の管理当番表から班長がわかることもあります。

新居と旧居、どちらを先に挨拶すればよいですか?

旧居の挨拶は引っ越し作業の前日まで、新居は引っ越し当日〜翌日が理想的です。
旧居は「お世話になりました」、新居は「よろしくお願いします」と伝える意味合いが異なるため、それぞれのタイミングで行うのが自然です。

留守で会えない場合はどうすればよいですか?

時間帯や曜日を変えて2〜3回訪問しても不在の場合は、手紙をポストに投函する方法があります。
詳しくは「引っ越し挨拶の手紙例文|留守・ポスト投函で失礼にならない書き方」の記事をご覧ください。

まとめ

引っ越し挨拶の範囲は住まいの形態によって異なりますが、戸建ては「向こう三軒両隣+裏の家」、マンションは「両隣+上下階」、アパートは「両隣」が一般的な目安です。

大切なのは「すべてのお宅に必ず行かなければならない」と思い詰めないことです。
生活のなかで顔を合わせやすい相手を中心に、無理のない範囲で挨拶すれば、近所付き合いの第一歩としては十分です。

自治会長や大家・管理人への挨拶も、状況に応じて検討してみてください。
迷ったときは「引っ越し作業で迷惑をかけそうな相手」を基準にすると判断しやすくなります。

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